Hyper-VでUbuntuServer①(準備)
はじめに
HTML,CSS,JavaScript や、CMS等のシステム の勉強やテストを行う為には、レンタルサーバーよりはローカルネットワーク上に、自前でテスト用のWebサーバーを構築するのが何かと良いと考えます。
サーバー構築には、まず、OS(基本ソフト)が必要ですが、Webサーバーと言えば Windows では無く、Linux かな?と個人的には考えます。
そこで、Linux でWebサーバーを構築して見ようと思います。
今回は、Linuxのディストリビューション(配布形態)の中で、現在、一番人気と勝手に思っている「Ubuntu」を 使用して見ようと思います。
それでは、
① 仮想マシンの準備
② Linux (Ubuntu)インストール
③ Webサーバ(LAMP環境)の構築 (LAMP=Linux + Apache + MySQL + PHP )
の流れで進めます。
Ubuntu Server のISOイメージファイルを入手する
今回の対象は、Ubuntu Server の LTS版とします。
サーバーは、一旦運用を始めますと、なるべく長く安定的に使用したいものと思いますので、5年間のサポートの有る LTS(Long Term Support)版が良いと考えます。
ISOイメージファイルの入手先はこちら。
https://jp.ubuntu.com/download
※ 以下は、Edgeブラウザの画面です。
「Ubuntuを入手する」ページが開いたら、
「Ubuntu Server」まで、下にスクロール。
パソコン画面の解像度の関係で、上の画像の状態と少し異なる場合があります。
(サイトがレスポンシブデザインの為)
「Ubuntu Server」までスクロールしたら、
「Ubuntu Server 22.04.2 LTS」欄が出て来ますので、
「ダウンロード」ボタンを マウス左クリック
現在は、22.04.2 ですが、バージョンアップの状況により、数字が異なる事があります。
ダウンロードが始まる
ダウンロードが終了
確認の為、右上のフォルダアイコンをクリック
Clomeブラウザは、画面左下に表示されたダウンロードファイル右の 「^」をクリックし、
「フォルダを開く」選択
ダウンロードフォルダに、ファイルがダウンロードされています。
仮想マシンを準備する
ここでは、
仮想マシンの作成は、『Hyper-Vで仮想マシンを作成する②(小技)』の内容に合わせます。
保存フォルダは、「D:¥Hyper-V」
仮想マシン名は、「VSV001」
仮想マシンスペック
● CPU:1
● メモリ:2048MB
● ハードディスク:127GB(初期値のまま)
とします。
また、「Windows11ProでHyper-V 準備②」の様に、「仮想スイッチ」を作成しているものとします。
では、「Hyper-V マネージャー」を起動します。
● スタートメニューを開き、
「すべてのアプリ >」→「Windowsツール」→「Hyper-V マネージャー」と選択
または
● スタートメニューで、「Hyper-V」と検索し、
最も一致する検索結果に「Hyper-V マネージャー」が表示されるので、そのまま「Enter」
「Hyper-V マネージャー」が存在しない場合は、「Windows11ProでHyper-V 準備①」を確認ください。
「Hyper-V マネージャー」が起動
ここから「仮想マシン」を作成します。
画面左上の物理マシン名(ホスト名)を マウス右クリック
表示されたメニューから、「新規」-「仮想マシン」を選択し、マウス左クリック
「仮想マシンの新規作成ウィザード」が起動
「次へ」を マウス左クリック
この画面は、「今後、このメッセージを表示しない」に ✔ をした場合は、表示されません。
「名前と場所の指定」画面に遷移
「名前」を設定(ここでは、VSV001)
「仮想マシンを別の場所に格納する」に ✔
「次へ」をマウス左クリック
「第2世代」を選択し、
「次へ」を マウス左クリック
メモリを設定(ここでは 2048)し、
「次へ」を マウス左クリック
「ネットワークの構成」画面に遷移
初期値は、「接続しない」となっているので、
項目右端の下向き矢印を マウス左クリックし、メニューを出し、
「Windows11ProでHyper-V 準備②」で作成した「外部ネットワーク」を選択
「次へ」をマウス左クリック
「仮想ハードディスクの接続」画面に遷移
サイズの初期値 127 GB のまま、
「次へ」をマウス左クリック
「インストールオプション」画面に遷移
「ブートイメージファイルから・・・」を選択し、
「参照」ボタンをマウス左クリック
ファイルの選択画面が表示
Ubuntu Server のISOイメージファイルはダウンロード時、ダウンロードフォルダに置いたままとしているので、
「ダウンロード」を選択し、表示されるイメージファイルを選択
「開く」をマウス左クリック
選択したイメージファイルが設定される
「次へ」をマウス左クリック
「仮想マシンの新規作成ウィザードの完了」画面に遷移
このまま、「完了」をマウス左クリック
仮想マシンの作成処理が動き、
作成された仮想マシン(VSV001)が一覧に表示
以上で、仮想マシンが作成されましたが、
このままでは、Ubuntuのインストールが実行されませんので、
環境設定の一部修正を行います。
作成された仮想マシン名(VSV001)を マウス右クリック
表示されたメニューから、「設定」マウス左クリック
「設定」画面が開く
ここで、「セキュリティ」のセキュアブートを無効にします。
(有効のままですとISOイマージファイルが実行されません。何故かは、現時点では未調査)
あと、
ついでに、プロセッサ数も ”1” に変更します。
「セキュリティ」を選択し、
「セキュアブートを有効にする」の ✔ を外す。
「プロセッサ」を選択し、
「仮想プロセッサの数」を ”1” に変更
「OK」をマウス左クリック
以上で準備終了です。
次に、「Hyper-VでUbuntuServer②(インストール)」で、仮想マシンを起動し、インストールを行います。
作成 : 2023/05/12
環境 : OS Windows 11 Pro バージョン 22H2 「Hyper-V使用」
Ubuntu Server バージョン 22.04.2 LTS