Hyper-Vの仮想マシンのバックアップ&リストア(補足)

Windows11の仮想マシンがリストア後起動しない。。。

Hyper-V上での、Windows11の仮想マシンのバックアップ&リストアですが、

バックアップ時と同じHyper-V環境へのリストアは問題無いのですが、

異なる環境(Hyper-V環境の再構築、別のHyper-V環境)へのリストアでは、

リストア後の「起動」で、エラーメッセージを出し、起動しない事が確認されました。

 
’VM名’ の状態を変更しようとして、アプリケーションでエラーが発生しました。
’VM名’ は起動しませんでした。
’VM名’ は初期化できませんでした。
キーの保護機能をラップ解除できませんでした。
云々・・・

どうやら、Windows11インストール時必須の「TPM (Trusted Platform Module)」が、影響している様。。。

そこで、取り合えずの対処は、以下となります。

仮想マシンの「設定」で、「TPM」を「無効」にする

Hyper-Vマネージャーで、該当仮想マシン(ここでは「VPC002」)の「設定」を 選択


セキュリティ項目の「暗号化のサポート」

「トラステッドプラットフォームモジュールを有効にする」の ✔ を外す

「OK」を マウス左クリック

以上で、無事起動するようになりますが、

インストール時必須の「TPM」を外して使用出来ると言うのは、どういう事???問題ないの???

これでも良いと思いますが、なんか気持ち悪いですね。。。

仕方ない。。。再構築か。。。

仮想マシンをハードドライブ流用で再構築する

仮想マシンのフル再構築では、あまりにも能がありませんので、

OSをインストールした仮想ハードディスクはそのまま使用し、

仮想PCの側(仮想のハードウェア部分)のみを再構築します。

※ OSのライセンス認証している場合は、ハードウェア変更による再認証が必要になると思います。

前出の「TPM」を「無効」にした、流れから進めます。

また、再構築のフォルダ構造は、他の記事(VPC002関係)と同様とします。

Hyper-Vで仮想マシンを作成する②(小技)の内容

「TPM」を「無効」にした状態で、問題無く動作する事を確認後、

仮想マシンをシャットダウンし、状態を「オフ」にします。

また、念の為、「チェックポイントの削除」を行います。

「チェックポイント」欄の「自動チェックポイント」でマウス右クリックし、

メニューから「チェックポイントの削除」選択

「選択した仮想マシンにはチェックポイントがありません。」となります。


ここから、仮想ハードディスクの準備となります。

※ 準備操作は、えっ?と思うかもしれませんが、以下で行います。

該当仮想マシンを削除します。

該当仮想マシン(ここでは「VPC002」)をマウス右クリックし、

メニューから「削除」をマウス左クリック

この操作で、仮想ハードディスク以外の設定ファイルが削除される事を利用します。

メッセージを表示

「削除する」をマウス左クリック

仮想ハードディスクのみ残り、後のファイルは削除されます。

以上で、仮想ハードディスクの準備とフォルダへの配置が終わりました。

新たに仮想マシンを作成します。

物理マシン名を マウス右クリック

表示されたメニューから、「新規」-「仮想マシン」を選択し、マウス左クリック


「仮想マシンの新規作成ウィザード」が起動

「次へ」を マウス左クリック


「名前」を設定 VPC002

「仮想マシンを別の場所に格納する」に ✔ して、

「次へ」を マウス左クリック


「第2世代」を選択し、

「次へ」を マウス左クリック


メモリを設定し、

「次へ」を マウス左クリック


「外部ネットワーク」を選択し、

「次へ」を マウス左クリック


★ ここで、準備した仮想ハードディスクを紐付けます

「既存の仮想ハードディスクを使用する」を マウス左クリックで選択

「参照」ボタンを マウス左クリック


ファイルの選択画面が開きます

該当仮想ハードディスクファイル(ここでは「VPC002」)を選択

パス:D:¥Hyper-V¥VPC002¥Virtual Hard Disks

「開く」を マウス左クリック


場所が設定される

「次へ」を マウス左クリック


内容を確認し、

「完了」を マウス左クリック

以上で、仮想マシンの再構築が終了

なお、この時点では、問題の「TPM」が、無効状態なので、「有効」に変更します。


仮想マシン「VPC002」を マウス左クリック で選択し、

画面右側「操作」欄の下方「VPC002」の中の「設定」をマウス左クリック


セキュリティ項目の「暗号化のサポート」

「トラステッド プラットフォーム モジュールを有効にする」に ✔ し、

「OK」を マウス左クリック

これで、仮想マシンが問題無く「起動」出来る筈です。

正攻法では???

残念ながら、よく分からないので、Google先生に、、、

すると、以下のサイトがヒット

「山市良のえぬなんとかわーるど」

Hyper-V Tips: vTPM が有効な仮想マシンのエクスポート/インポート
https://yamanxworld.blogspot.com/2018/11/hyper-v-tips-tpm.html

なるほど!と言いたい所ですが、現在の知識では、正直???でして。。。

エラーとなる原因は、TPMにかかわる証明書が、環境が変わると食い違ってしまう事による様です。

その為、証明書の引っ越しも必要な様です。

つまり正攻法としては、仮想マシンのバックアップ(エクスポート)時、証明書もバックアップ(エクスポート)するという事かと。

もう少し勉強後、別の機会に試してみたいと思います。

今回はここまで。。。悪しからず。。。


作成  : 2022/04/29

環境  : OS Windows 11 Pro バージョン 21H2

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