Hyper-Vの仮想マシンのバックアップ&リストア②

仮想マシンのインポート

ここでは想定として、『仮想マシン「VPC002」が動作不安定になった為、バックアップ(エクスポート)時点に戻す(リストアする)』とします。

● まず、現状の「VPC002」は、不要となりますので、削除を行います。

※ ディスクファイル含め完全に削除します。

※ 削除の詳細は『Hyper-Vの仮想マシンを削除する』を確認ください。

● 次に、仮想マシン「VPC002」を リストア(インポート)を行います。

操作は、Hyper-Vマネージャーにて行います。

なお、フォルダ構造は、仮想マシン作成時の構造を保つ様にします。

※ 詳細は、『Hyper-Vで仮想マシンを作成する②(小技)』を参照ください。


画面左上のサーバー名(ここでは「TESTPC01」)をマウス左クリックし、選択

中央「仮想マシン」欄に、インポート対象の仮想マシン「VPC002」が存在しな事を確認

※ ディスクファイルの削除確認もお忘れなく


「操作」メニューを マウス左クリックし、

「仮想マシンのインポート」を マウス左クリック

※ 画面左上のサーバー名(ここでは「TESTPC01」)をマウス右クリックでも、OKです。


「開始する前に」画面が表示

「次へ」を マウス左クリック


「フォルダーの検索」画面に遷移

仮想マシンをエクスポート(バックアップ)したフォルダーの場所を指定します。

ここでは、「D:¥Backup¥VPC002¥」

※「参照」で、場所を探すことも出来ます

「次へ」を マウス左クリック


「仮想マシンの選択」画面に遷移

対象を確認し、

※ 「仮想マシンを選択する」とありますが、ここでは一択です。

「次へ」を マウス左クリック


「インポートの種類の選択」画面に遷移

ここでは、真ん中

「仮想マシンを復元する(既存の一意なIDを使用する)」

を選択し、

「次へ」を マウス左クリック

「インポートの種類」って何???

詳細は、下記URLを

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/virtualization/hyper-v/deploy/export-and-import-virtual-machines#import-types

ここでは、ザックリ説明で。。。

  • 『仮想マシンをインプレースで登録する(既存の一意なIDを使用する)』
    インポート対象の仮想マシンのフォルダ(エクスポートフォルダ)を指定した場所で、そのまま仮想マシンが復活します。
    ここでは、Backupフォルダへエクスポートしましたので、Backupフォルダ内のエクスポートしたマシンがその場所でそのまま復活する事になり、バックアップ&リストアの観点では、何か違うぞ。。。となります。
  • 『仮想マシンを復元する(既存の一意なIDを使用する)』
    インポート先のフォルダを指定出来ます。(本来の場所・戻したい場所に戻す事が出来ます。)
    バックアップ&リストアの観点では、これ!となります。
  • 『仮想マシンをコピーする(新しい一意なIDを作成する)』
    エクスポートした仮想マシンと同一状態で複数インポートする事が出来ます。
    複製(クローン)を作る感じです。
    一意なID = Hyper-V での管理番号?を変える為か、同一仮想マシン名で作成出来てしまいます。
    ※MACアドレスは変わります、WindowsのSIDは変わりません

「仮想マシン ファイルのフォルダーを選択します」画面に遷移

デフォルト(初期設定)では、想定の場所ではありませんので、

「仮想マシンを別の場所に格納する」に ✔ し、

フォルダーのパスを修正し、

※ ここでは「D:¥Hyper-V¥VPC002」

「次へ」を マウス左クリック


「仮想ハード ディスクを保存するフォルダーを選択します」画面に遷移

こちらも、デフォルトは想定の場所ではありませんので、

フォルダーのパスを修正し、

※「VPC002¥Virtual Hard Disks」を追記

「次へ」を マウス左クリック


「インポート ウィザードの完了」画面に遷移

内容を確認し、

「完了」を マウス左クリック

※ 間違いは「<前へ」を マウス左クリックで戻って修正


インポート処理が開始

※ 容量の大きいディスクファイルがコピーされる為、そこそこ時間はかかります


インポートが終了し、仮想マシン「VPC002」が復活

以上で、インポート終了です。

バックアップ&リストアの観点では、これが正攻法と思われます。


なお、以下補足とはなりますが。。。

ここで想定のファイル構造で考えた場合、フォルダパスの指定など、いささか面倒なところがありますので、

『仮想マシンをインプレースで登録する(既存の一意なIDを使用する)』を使い、もう少し楽が出来る方法を考えてみました。

インポートで楽をする?

方法は、

● 「VPC002」のフォルダ以下を 「D:¥Backup¥」⇒「D:¥Hyper-V¥」にコピーする

● 『仮想マシンをインプレースで登録する(既存の一意なIDを使用する)』でインポート

の二段階です。

では、やってみます。

「VPC002」のフォルダ以下を

「D:¥Backup¥」⇒「D:¥Hyper-V¥」にコピー

※ 容量の大きいディスクファイルがコピーされる為、そこそこ時間はかかります


「フォルダーの検索」画面で、

コピー先の「D:¥Hyper-V¥VPC002¥」を設定


「インポートの種類の選択」画面で、

一番上の、

「仮想マシンをインプレースで登録する(既存の一意なIDを使用する)」

を選択し、

「次へ」を マウス左クリック


「インポート ウィザードの完了」画面に遷移

※ 前出の、マシンやディスクフォルダの指定画面には行かず、いきなり完了画面になります

内容を確認し、

「完了」を マウス左クリック


一瞬で追加

かなり楽かな?と思います。

フォルダの構造次第では、こちらの方が良いかと。


作成  : 2022/03/30

環境  : OS Windows 11 Pro バージョン 21H2

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