Hyper-Vで仮想マシンを作成する②(小技)

仮想マシンの保存場所について

仮想マシンですが、仮想だけに、PC内での管理はファイル(データの塊)で行われております。

つまり、「ディスク」内の何処かの「フォルダ」内で「ファイル」保存・管理されているという事です。

では、その種類と場所は?

初期値では、

● 構成ファイル     C:¥ProgramData¥Microsoft¥Windows¥Hyper-V フォルダ内
● 仮想ハードディスク  C:¥Users¥Public¥Documents¥Hyper-V¥Virtual hard disks フォルダ内

となっております。

このままでも良いのですが、

ここから先は、個人的見解ですが、以下理由で場所を変えた方が良いと考えます。

① 構成ファイルと仮想ハードディスクの保存場所が分かれているのは、管理しづらい
② フォルダの階層が深く、管理しづらい
③ ProgramData は隠しフォルダで、分かりにくい
④ 仮想マシン名単位でフォルダ管理した方が、分かり易い
⑤ 仮想マシンはファイル容量が大きい為、複数作成すると直ぐにCドライブを圧迫してしまう
⑥ システム(OS)が存在するディスク(Cドライブ)とは、別のディスク(Dドライブなど)の方がスッキリする

上記を踏まえますと、「容量の大きい別のディスクで一元管理」が良いと考えます。

また、そうすると、

① 管理場所が纏まるので、バックアップが行い易い
② 物理マシンのOSクラッシュなどで、再インストールとなっても、仮想マシンには影響しない

という事が期待出来ます。 

つまり、現在の最適解は、あくまで個人的ですが、以下となります。

● システムディスク(Cドライブ)とは別のディスク(Dドライブ)を用意する
● Dドライブ直下に管理用のルート(最上位)のフォルダを作成(名前は、分かり易く Hyper-V など)
● その中に、仮想マシン名のフォルダを作成し、管理する(ex. D:¥Hyper-V¥VPC001)

[コメント]

Dドライブの用意ですが、お勧めは以下順番です。
① SSDの増設(スピード重視、大容量は懐が寒く)
② HDDの増設(容量重視)
③ Cドライブのパーティション分割(費用重視、容量は心細い)
※ 用意が難しい場合は、Cドライブ直下(例 C:¥Hyper-V¥)に置いて、バックアップ頻度を上げる手も

仮想マシンの保存場所を変更する小技

ファイルの保存先は、仮想マシンの作成の都度変える事も可能ですが、割と面倒なので、

前出の初期値を変える小技で、多少は楽が出来ると思います。

それでは、保存フォルダを「D:¥Hyper-V」とする想定で、初期値を変えて見ましょう。

では、「Hyper-V マネージャー」を起動します。

画面右側「操作」内の、「Hyper-Vの設定」を マウス左クリック


「仮想ハードディスク」が選択された状態で画面が開く

保存フォルダを設定 「D:¥Hyper-V」


「適用」を マウス左クリック

※ 「D:¥Hyper-V」フォルダが存在しな時は、
  自動作成されます。
 (事前に、Hyper-Vフォルダを準備しなくても良い)


次に、左側「サーバー」欄の「仮想マシン」を マウス左クリック

保存フォルダを設定 「D:¥Hyper-V」


「OK」を マウス左クリック

以上で、設定終了です。

なお、仮想マシンを作成する時に、注意点が一点ありますので、下記、要確認です。

再度、仮想マシンを作ってみる

上記設定で、仮想マシンの作成がどうなるか、『Hyper-Vで仮想マシンを作成する①(流れ)』に従って、やってみます。

今回は、「VPC002」を作ります。

説明は要点のみで飛ばして行きます、詳細の流れは、『Hyper-Vで仮想マシンを作成する①(流れ)』を確認ください。

「仮想マシンの新規作成ウィザード」を起動

左上の「操作」メニューから、「新規」-「仮想マシン」を選択し、マウス左クリック

「次へ」を マウス左クリック


「名前」を設定 VPC002

ここで、今回、新たな設定となります。

「仮想マシンを別の場所に格納する」に ✔ して、

ココ注意!!!
「✔」 するだけです!!!
「場所」は表示のままで、追記・変更しないこと。

「次へ」を マウス左クリック


「第2世代」を選択し、

「次へ」を マウス左クリック


メモリを設定し、

「次へ」を マウス左クリック


「外部ネットワーク」を選択し、

「次へ」を マウス左クリック


「場所」が自動的に設定されています。

サイズを適宜設定し、

「次へ」を マウス左クリック


今回はこのまま

「次へ」を マウス左クリック


内容を確認し、

「完了」を マウス左クリック


以上で終了です。


さて、仮想マシンが想定の場所に作成されたか、確認します。

「エクスプローラー」を立ち上げ

Dドライブ [ボリューム(D:)] を確認します。

アイコンをマウス左ダブルクリック


「Hyper-V」フォルダが表示されます。

「Hyper-V」フォルダアイコンを マウス左ダブルクリック


「VPC002」フォルダが作成されています。

「VPC002」フォルダアイコンを マウス左ダブルクリック


「Virtual Hard Disks」フォルダと、

「Virtual Machines」フォルダが作成されています。

以上、想定通りです。

作成  : 2022/03/11

環境  : OS Windows 11 Pro バージョン 21H2

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