「RPAツール」のパーソナルユースとは
定型的な業務の効率化で注目を集める「RPA」ですが、パーソナルユース(私事での使用)でも色々使えるのでは?と思います。
例えば、
- Webが主流となった「通信費」・「光熱費」などの確認&転記
⇒ 毎月各社のホームページにアクセスして確認するのは何かと面倒 - 各種ファイルのバックアップ
⇒ 大事と分かっているが何かと面倒で忘れがち - 日々増殖するEメールや各種ファイルの定期整理
⇒ 整理したいが何かと面倒で後回し(実現の難易度は高い気もしますが...) - その他、PCを起動した後行う定型的な作業
⇒日々の、株価・為替レート・気象情報(気温・湿度・予報・・・)などのチェック&転記とか...
個人であるのかな?
などなど
個人的には、01.02.の実現を考えています。特に、当Webサイトのバックアップの自動化。
という事で、パーソナルユースで使えそうな「RPAツール」で、個人的にこれかな?と思うものを幾つか選んで見ようと思います。
そもそも、「RPA」とは
「RPA」は、「Robotic Process Automation」の略です。
直訳では、「ロボットによる処理の自動化」でしょうか。
ここでいう「ロボット」・「処理」・「自動化」の定義ですが、
ロボット:
PCのキーボードやマウスを操作出来る手を持ち、指定した入出力欄やアイコンが分かる程度の目を持ち、教えた手順通りに、あたかも人がPCを操作するかの様に振る舞うロボット的なソフトウェア(実体の無いロボット)
処理:
人がPCで行う処理(キーボードやマウスを使用した、PC操作やデータの入出力処理)
具体的には、Webやメールのチェック、WebからExcelなどへのデータの転記、とか
自動化:
手動や自動の指示で、教えた手順通り、文句も言わずに、疲れる事も無く動く
(「RPA」が入っているPCが動いている限りはですが...)
かな?と考えます。
ここではややこしくなりますので「RPA」という言葉を使っていますが、上記内容を厳密に表すと、「RDA(Robotic Desktop Automation)」の方が正しいかもです。
ソフトウェアの為、教える手順は複雑なプログラミングが必要なのかな?と心配になりますが、「RPA」は、プログラミングの知識が無くても大丈夫!が売りとなっています。
作業の手順(アルゴリズム・作業フロー)を視覚的なツールでプログラムの記述無く[ノーコード]組み上げて行く感じです。(細かい所は簡単なプログラム的記述[ローコード]となる事はあるようですが...)
とはいえ、私見ですが、しっかりした手順を作る能力と上手くロボットに教える根気(試行錯誤)は必要かと。
これで、人の代わりにPCを操作させて楽をする?(≒作業効率を上る)事が可能となります。
近年、AI技術が急速に発展して来ていますので、RPA+AI で、手順を作る能力も、教える根気も要らなくなる日も来るのかも知れません。
パーソナルユース出来る「RPAツール」選択の条件
今回の、パーソナルユースが出来る「RPAツール」の選択条件は下記とします。
前提条件
OS:Windowsで動作する事(個人の環境がこれの為)
選択条件
財布に優しい事
【最重要】フリー・無償のものか、さほど費用の掛からないもの
書籍やWeb記事が多くある事
学習は独学となる為、必要な情報にアクセスしやすいもの
長く使用出来る事
期間・機能限定のお試し版では無いもの
まずは1点選んで見る
まず手掛かりとして、書籍出版の状況から確認
「Amazon」と「Rakutenブックス」で、「RPA」の文字列で「おすすめ」を検索
ツール名で上位に出て来たものは、3点
これに、Web上の情報の入手のしやすさの手掛かりとしまして、無理やり感はありますが、
それぞれの文字列の完全一致(「“”」囲み)でのGoogle検索のヒット件数(2023/11/25 13:00頃 時点)を合わせると
- WinActor [約 243,000 件]
- Power Automate for Desktop [約 105,000 件(Power Automate のみは、約 22,600,000 件)]
- UiPath(UiPath Community Edition/UiPath Free ) [約 9,150,000 件(約 58,200 件/約 13,300 件)]
となります。
どれも一長一短といった感じでしょうか。
ここから、1点選ぶ事とします。
WinActorは、国産という事もあり応援したいのですが、残念ながら無償版は期間限定の評価版しか有りません...
UiPathは、最近ライセンスの体系が変わったようで、書籍などとの整合性が気になります。
個人使用は「Community」の様ですが、「Free」との違いなど、もう少し調査が必要と思い、一旦保留。
という事で、今回は、「Power Autmate for Desktop」を試して見る事とします。
マイクロソフト社:Power Automate for desktop
まずは、身内のマイクロソフト社のAIの、Windows Copilot 先生に解説して貰いました。
『Power Automate Desktopは、デスクトップ上でフローを作成して実行できるツールです。フローは、一連の作業手順を設定することで構築できます。夜間やタイマーでの自動実行ではなく、ユーザーが実行ボタンを押す場合は無料で活用できます。
以下は、Power Automate Desktopの使い方と活用方法の概要です。
1.インストール:
Windows 11の場合は初期状態でインストールされているため、スタートメニューからPower Automateを選択するだけで利用可能です。Windows 10の場合は、Microsoft Storeからダウンロード、インストールして利用します。
2. アプリの起動:
デスクトップのショートカットまたはスタートメニューから起動し、個人用のマイクロソフトアカウントもしくは組織のアカウントにサインインして利用します。
3. フローの作成方法:
「新しいフロー」をクリックしてフローの名前を付けます。
フローの動作を設定する部品群であるアクションを選び、ドラッグアンドドロップまたはダブルクリックでフローに貼り付けます。
フローを実行します。
Power Automate Desktopは、デスクトップ操作を自動化するための機能を持ち、Windows 10およびWindows 11ユーザーであれば無償で利用できます。繰り返される作業を効率的に自動化するために活用できる便利なツールです。』
出典(ソース)はこちら microsoft.com bing.com
次に、私見ですが、
WindowsパソコンやOSライセンスを購入する(お金を払う)と付いてくるものなので、これは「無料」?と思ったりもしますが...
書籍の出版状況では、2023年は新刊が二冊出ており、まだ勢いはある感じです。(UiPathは一段落な感じ)
現体系でのリリースは2021年と後発と思いますが、Windows買えばもれなく付いて来るところは、業界にとってのインパクトは大きい???
WindowsのRPAツールは「取り合えずコレ」となってしまいますので、その昔の、Internet ExplorerブラウザのOSバンドルで、Netscape Navigatorが駆逐されてしまった様に、駆逐されてしまうRPAツールも出て来るかも?
IE同様、RPAツールのデファクトスタンダードを狙っている感が?。まあ、Mac、Linux版は現在ありませんので、そこまででは無いのかもです。
Excel,Outlook等のOfficeシリーズとの親和性は、本家本元の為、高いのでは?と思われます。
恐らく、Windowsユーザーなら勉強して損は無いRPAツールと思います。
気になりますのが、上記解説の「ユーザーが実行ボタンを押す場合は無料で活用できます。」です。
残念ながら、PCの電源ONで自動起動する事は出来ず、最初の起動には人の手が必要となるという事のようです。
(自動実行は、有料のアカウントが必要との事です。また、クラウドのPower Automateも必要なようです。この点は、フリーミアム戦略でしょうか。)
最近出版の書籍は以下
という事で、まずは、「Power Automate for desktop」を色々試して見ようと思います。
ある程度慣れて来ましたら、「UiPath」も触って見ようかな?と思っています。
なお、以下、色々調べて気になったものも上げておきます。
気になる1点
色々調べていて、オッ!と目に留まったのがこれ
コクー株式会社:マクロマン
まずは、Windows Copilot 先生の解説
『コクー株式会社が開発した完全無料のRPAツールである マクロマン (MACROMAN) は、デスクトップ上でフローを作成して実行できるツールです。
以下は、マクロマンについての詳細です。
無料で利用可能:
マクロマンはどれだけ使っても無料で利用できます。必要な時だけのサポート費用で大幅なコストカットを実現します。
動作環境:
OS: Windows 10 Pro、Windows Server 2012/2016
CPU: 1.5 GHz以上
メモリ: 4 GB以上
ハードディスク: 1 GB以上の空き容量
サポート体制:
マクロマン 相談チケット: マクロマンの操作方法や有効活用方法について、Zoomでスタッフと相談できます。
RPA女子:RPAの開発を受託や常駐派遣、SPOT派遣で請け負います。ツール操作自体をアウトソースしたい方向けです。
ビジネスモデル:
マクロマンはプロダクトベンダーではなく、人財派遣会社です。自社開発のRPAツール「マクロマン」を無料で提供し、有償でサポートを行うビジネスモデルを採用しています。業務自動化のノウハウを提供し、生産性向上や働き方改善を目指しています。
無料個別相談:
自社の業務がRPAで自動化できるか知りたい方
自動化に向いている業務を洗い出したい方
進め方について相談したい方
有料サービスを検討していないため無料で相談したい方
マクロマンは、RPAを導入する際のハードルを下げ、多くの企業に業務効率化の機会を提供しています。もしご興味があれば、公式ウェブサイトからダウンロードして試してみてください!』
出典(ソース)はこちら macroman.jp
私見ですが、
これ、かなり興味深いです。
まず、国産である点。(頑張れ!国産ソフト 前出WinActorも)
そして、ソフトは機能制限無く完全無料で、有償サポートで利益を上げるビジネスモデル。
その有償サポート料が、良心的な感じで、小さな企業でも導入の敷居が低いのではないかと思います。
(導入支援パックは、 初期費用10万+月4万×6か月 だそう・・・個人は厳しいと感じますが、企業なら安い?高い?)
基本、企業向けと思いますが、パーソナルユースに合うか確認してみたいと思います。(サポート無しでどこまで出来るか。)
マニアックな1点
最後に、メーカー製品では無く、オープンソースのものを1点
オープンソース:SikuliX(シクリ)
こちらも、Windows Copilot先生に
『SikuliXは、PC操作を自動化できるツールです。画像認識を用いて、PC画面上のアイコンやブラウザ上の入力欄を特定して操作できます。
以下は、SikuliXについての詳細です。
概要:
SikuliXは、スクリーンショット機能を備えており、操作したい要素をあらかじめスクリーンショット画像として保持できます。
プログラムの実行時にPC画面からスクリーンショット画像と一致する領域を検索し、クリックやテキスト入力などの操作を実行します。
主な機能:
画像検索:画像を特定してクリックや操作を行います。
テキスト検索:指定した領域内でテキストを検索します。
変更点・追加機能 (SikuliX 2.0.X):
OCR機能の強化:OCRエンジンを最新バージョンのTesseract 4.xにアップデート。
透過画像の検索機能:透過画像の透明な部分を除外して検索可能。
Appクラスの改訂:画像検索とテキスト検索のAPIが別個のものに分かれました。
インストール方法:
SikuliXは64ビット版のOSで動作します。Windows、Mac、Linuxで利用可能です。
Javaのインストールが必要であり、商用利用の場合はオープンソースのOpenJDKを推奨します。
基本的な使い方:
SikuliX IDEを使用してスクリプトを作成し、画像やテキストを検索して操作します。
SikuliXは、高機能な自動化ツールでありながら無料で利用できるため、ルーティンワークの削減や業務効率化に活用できます。』
出典(ソース)はこちら valmore.work
導入のハードルは、なかなか高そうですが、自由度も高そうです。
Power Automate for desktop では制約のある、自動実行も可能な様です。
こちらも試して見たいと思います。
SikuliXの、文字列の完全一致(「“”」囲み)でのGoogle検索のヒット件数は、約 47,700 件 でした。
現在のバージョンは、2.0.5 です。
バージョンは古いですが、書籍も出ています。
(Amazonサイトへ)
オープンソースで作る!RPAシステム開発入門 設計・開発から構築・運用まで
2018/12/19発売 ¥3,080-(税込)
バージョン 1.1.1 対応
著者のホームページ : 完全自動化研究所
「Power Automate for desktop」と「SikuliX」で、かなりの事が出来るのではと思っております。
